ニュージーランドでコロナ感染…一週間の闘病記録

ニュージーランド生活

この度初めてコロナにかかりました。

まさか自分が〜と思っていた分、ちょっとショックだし仕事を休まなければいけないし、色んな人に迷惑かけちゃうなあと最初はしょんみりしていました。

段々ともうしょうがなくね?という気分になってきたので、開き直って一週間休養期間をいただき、実は今まだ隔離期間の最中。

予定では明日が最終日なのですが、一旦この一週間の事を記録しておこうと思います。

コロナ陽性!ニュージーランドでの隔離の仕方

最初に…

色々な意見があると思いますが、これは我が家の場合のお話です。

自身の方法や意向を誰かに推奨するものでは全くなく、あくまでも個人の一つのエピソードとして記録していくものです。

まずはニュージーランドでの現在の隔離のルールですが、感染者と同居者は共に7日間の隔離を強制的に行う事になります。

その間に同居者も感染した場合、その人はその日から新たに7日間の隔離がスタート。

最初に感染した人は隔離期間が延びる事はなく、自分の7日間が終わり次第隔離期間は終了。

仕事など普通の生活が再開出来ます。

二人暮らしの我々は一つの部屋で同じベッドを共有しているので、もし別々で寝るとなると片方がボロいソファに行く事になる。

ウェリントンの冬真っ只中で極寒の夜をリビングのソファで過ごせだと?それこそ風邪引くわ!

あのソファ元々備え付けので可愛くないし。

パートナーもこの際一回感染して余計に隔離を延ばさないようにしたいと言う意向から、今まで通りの暮らしをする事に。

と言うかそもそもそう言う選択肢はお互いなく、最初に言う話し合いをした訳でもない。

実際隔離生活はぬるっと始まり、二人とも普通に暗黙の了解でいつも通りの生活をしていた。

むしろ二人暮らしのこの部屋で、どうやって密を避けろと言うのか。いや無理だ。

と言う事で感染元であると思われる職場を去った当日から始まり始まり。

コロナの隔離期間を実録

日曜日(Day-1)

仕事を終えて家でお酒を飲んでいました。

翌日休みということで、こりゃパーティじゃわい!

少々飲みすぎた感があり、それを次の日まんまと引きずる。

月曜日(Day0)

早朝、血痰が出る。

結構鮮血な上止まらないのでちょっとまごついたが、あまり深く考えず寝る。

起床し、二日酔いで体調不良を感じながら、休み休み溜まった家事をこなす。

昼過ぎ、ふとそういえば血痰が出たけど何だろうと思い、調べてみる。

風邪が主な原因であると知り、なーんだと一安心。

え?風邪?なぜ安心しているんだ。ともう一度調べ直していると、検索結果の中に「コロナなのか?」の一行。

いやまさか、と思いつつも、パートナーが買っておいてくれていたRAT(Rapid COVID-19 Antigen Self-Test)のテストキットを使って初めて検査をしてみる事に。

かなりぼんやりしているんだが、コロナじゃないよね?

でも念の為、予定していた友人の誕生日会は欠席しておこう。

友人には「コロナじゃないよ」と伝えておいた。

その後まじまじとテスト結果を見てみるが、限りなくないに等しくもごくごく薄いラインが目視出来る。

いやこれは、元々ある線が水分で浮かび出ているだけさ。

でも説明書には、どんなに薄くても少してでもラインが見えていたら99%COVID陽性とある。

自分だけでは判断出来ず、パートナーに連絡。いやでもなんか頭も痛いし、二日酔いじゃん?とまだ思っている。

パートナー帰宅後、どうやら上司にも相談したらしく、色んな人のアドバイスの元テストをもう一度受けるよう言われる。

彼も同様にテストする事に。

2回目は陰性が出たが、「一度陽性っぽいのが出ている場合はほぼ陽性。陽性反応がミスで出る確率は本当にわずかだから、もう一度受けてみろ」と言われる。

もーだから、私がそのレアケースなんだってばよ。

と言いながらもう一度受けてみると、一番最初と同じようなうっっすらとしたラインが浮かび上がる。

パートナーの検査結果は C(コントロールと言って、テストが手順通り上手く出来て入れば必ず現れるライン)以外の窓は真っ白。

彼の結果を見て違いがはっきりしてしまい、ここでようやく意識的にも陽性確定。そんな馬鹿な。

恐らく日曜の職場でもらってきたんだろうと思う。

職場二箇所と、近しい友人へ連絡。

先程の友人にも、「やっぱりコロナだったよ」と伝える。なんじゃそら。

通常期間中に同居者が数回と、私自身も最終日にチェック出来るようRATのオンラインでのオーダーが必要になるが、パートナーが既に買っておいてくれた為今回これは必要なし。

必要隔離期間をチェックし、この日は特に何もせずに終了。

明日から隔離期間のスタートです。

火曜日(Day1)

何となく風邪の症状っぽい感じ。

ここからしばらくは喉が痛い、頭が重痛い、がデフォルト。

でも普通に動けるからライティングの仕事と家事は多少出来る。

あんまりやってると気持ち悪くなってくるので、程々でベッドに戻る。

友人が買い物を代行してくれ、本当に本当に助かった。

頼んでいないチョコレートや回復したとき用のビールT_T それにパートナー用のロリーなんかも入ってて、泣ける。

お金を払うからとバンクアカウントを聞いても(ネットバンクなのでオンラインでやりとり可能)いらない気にするなの一点張り。

感謝してもし切れぬ。

水曜日(Day2)

ショッピングリストにトイレットペーパーを入れ忘れた事に気づき、トイペがジリ貧状態に。

ギリギリ過ぎて虫の息なので、しょうがないからUberで買うかと注文、ついでに歯磨き粉も頼んだ。

この時点でまだ陰性のパートナーが荷物をピックアップ、大きな袋を持って戻ってきたが、中に入っていたのは歯磨き粉がころりん。

トイレットペーパーは!?一番大事なのそっち!!

どうやらサイズの大きなトイレットペーパーは袋に入らない為、ドライバーさんがそれに気づかず本命の商品を置き去りにし、恐らく横に置いてあったであろう歯磨き粉入り紙袋だけを掴んで運んできた模様。

パートナーが抗議の電話もするも相手がネイティブスピーカーではない為か電話越しの英語が通じず、「I don’t understand. Call Uber」と言われ、仕方なくUberに連絡し、お金だけ返してもらった。

高いお金払ってでもトイレットペーパーが欲しかったのに…。

この日の体調はちょっと風邪っぽいな〜という程度でまだそこまで重くない。

木曜日(Day3)

なんか治ったっぽい。

余裕じゃん!と思い餃子を作る。

感染者の餃子とか、誰も食べたくなかろうて。

ちなみにトイレットペーパーは頼み直して無事入手。

24ロール入りなので壁に沿って積み上げる。

これでしばらくは安心だぜ。

金曜日(Day4)

ここにきて私の中のCOVIDが本領発揮。

早朝、咳やら痰やらで目覚める、鼻が詰まって息苦しい。

日本の友人からの「急に悪化することもあるから…」の一言を思い出し、これやないかと身に沁みる思い。

鼻で息をすると鼻が痛いので口呼吸で何とかやり過ごす。

目覚めると立派な風邪の症状に。完全に舐めとったて。

私の風邪は喉からくるのですが、中盤で鼻を通り、最終的に痰が絡んで終わるパターン。

この「鼻風邪」の段階が一番辛い。

それでもお腹はすくから料理はしないといけないからまた辛い。

ここまでパートナーには普通のご飯を、私は大抵おかゆっぽいものを食べていました。

一応病人だから病人ぽい食べ物を食べる私。自分で自分を労わる私えらい。

土曜日(Day5)

ここで鼻が効かなくなる。

味が分かるだけまだ良いが、においは味覚に大きく関わっているので時々食べたものが不味い時があった。

痰があまり出なくなり、空咳っぽくなって来た。

この一週間本当に何もしてないよ。病気よりその事実がしんどい。

でもしばらくまとまったお休みも貰えてなかったから、これは案外いい機会だったのかもしれん。

今日はもうご飯作りたくない発作が出た私に代わって、パートナーが初めての料理をする事に。

ペペロンチーノを一時間かけて作ってくれました。ありがとう。

普段台所に立たないので全てが初めましてで、鍋のお湯が沸くのをパスタ握りしめながら見守っていました。

握り締め過ぎて折れたパスタが床に散らばっていました。

なんか頭痛くて鼻血でそうです。

日曜日(Day6)

私は今日が最終日だと思って沸いていたのですが、どうやら明日まで続くみたい。

そしてこれまで陰性を貫いて?来たパートナーのテスト結果が隔離終盤にして陽性を叩き出した。

随分症状は治まったけど、まだ鼻づまり感はある。

頭はまだずっと地味に痛いけど、タイピング出来るぐらいまでには回復。

スクリーンを見ていると疲れるのに、それでも暇すぎて映画とか観ちゃう。

ストレンジャーシングスの新しいエピソードが約2年ぶりに出たというのに、まだ観られていない悔しい。

せっかくなら完快してパーティーフードと共に鑑賞会をするという予定です。

いつになるやら。

そして夜中、しばらく「なんかしゃっくりが出そう」な感覚がずっと続く中、突然パッと耳つんぼ感が消えた感覚があった。

まだ何かが残っている感じがあるにしても、イメージ的にはCOVID散開!みたいな感じ。

散って飛んでるみたいだな。そうじゃなくて、集まっていたものがピャーッと消えて無くなったみたいな感じ。

急に身体が軽くなった。

やった!COVIDどっか行った!と思った。

試しにテストしたら一番最初の結果よりも主張の強い濃い陽性のラインが出現。

実はこの時までまだただの風邪かもしれん疑惑が私の中にあったのですが、ようやくこれで理解しました。

私はコロナにかかっています。

明日最終日なんだけど大丈夫かな。

体調が回復し始めてハイなので一時帰国の下調べをして夜更かし。また調子に乗っている。

この夜からパートナーの症状が顕著なものになり始める。

他人の病症を見ているとなんだか辛い。かわいそう。負けるな進くん。

一応言っておきますが彼の名前は進くんではありません。

月曜日(Day7)

本日隔離最終日。

体調は随分平常通りに戻った気がする。

しかし昨夜の結果の事もあるし、最終チェックしてやろうじゃないの。

今回こそは多少薄く…なっていませんでした。

結構しっかり陽性。

しかも昨日ようやく自分で色々調べたところ(遅い)、本来自ら陽性結果を My health account 報告をする必要があった事を知り、しかも事後報告が出来ないときたもんだ。

検査結果はオンラインでも出来るのだけど、私の場合事後も事後の報告なもので、こりゃ電話で聞かねば分からん。

という事でCOVIDの特設ヘルスラインにかけてみる事に。

非常にスムースに案内される。

ニュージーランドのお客様サポート系の電話は、日本人的に物凄く雑。

それを思うと本当に迅速丁寧でわかりやすくて安心した。

非ネイティブにとっては鬼門の電話応対も、その安心感によりなんかいつもより上手く喋れた気がする。

質問は二点、

  • 7日経っても陽性だが、隔離は何日継続するべきか
  • RATの検査結果を事後でも報告したい、というかした方が良い気がするが出来るのか(違法なのか?)

そして回答がこちら。

Answer:

  • 感染からしばらくは検査結果が陽性になる場合があるが、8日目以降は感染性がないとされる。その為、咳や痰、鼻水が出る等の症状がない限りは、検査結果に限らず7日間で隔離は終了。仕事等の外出可能とする。
  • 電話連絡であっても事後報告は不可。ですがその場で電話番号を伝え、感染者専用のショートフォームをSMSで送って貰い、そこでいつから症状が出ていたかを申告可能となる。もし最初に報告していたら、このSMSがその後のガイドラインとなった模様。
SMSできたショートフォームの一部。ここで症状を感じ始めた日を申告

検査結果の報告については、質問した後そのまま My health account の部門に電話を回してくれた。

こちらの部門の方もとても丁寧だった。素晴らしい。

なにはともあれ本日で隔離が終了するようです。やったー!

調子に乗って朝から抹茶のブラウニーとコーヒーを飲み、久しぶりのカフェインの刺激が強すぎて胃などがびっくりしたようで、今物凄く内臓が震えてる感じがします。

ずっと病人食だったからねぇ餃子以外。

夜、友人が見舞いの品を持って登場。

直接は会えないのでガラス越しに遠くからやりとり。

手作りのクッキーとパズル貰った。少ないピースのものだったのでその日の夜のうちに完成させて額に入れて飾る事に。

優しくて嬉しい。

7日間の隔離を終えて

ひいひい言うような酷い風邪と言うよりは、ずーっと地味ーに病気というのが一番辛かった。

「元気かも?」と思って調子に乗って洗濯したりすると急に気持ち悪くなるし、特にパソコンやスマホのスクリーンが眩しくてずっと体調不良。

スクリーン観るなよ!って感じなんですけど、病気とはいえずっと寝ている事も出来ず暇すぎてめちゃめちゃNetflix観てました。

頭使うのは頭痛くて無理なので、なんてこたないアニメとかコメディっぽいやつとか。

私の場合最初の3-4日はまだ大丈夫だけど、途中で急に悪化するのが困りもの。

あと食事において嗅覚は凄く大事ですね。

においが分からないの結構辛い。

今は微かに分かりますが、まだあんまりビールが美味しくないです。

全体的にいいもんじゃなかったけど、そんな中で得たものもある。

  • 一回の買い物(多分$100弱)で二人分約二週間の食事が意外と余裕で賄える事が判明
  • 冷蔵庫や貯蔵していた食料のデトックスが出来た
  • ぶっちゃけ久しぶりの中長期休暇になったのでちょっと嬉しかった
  • 一回COVIDになるとしばらくはかからないらしい
  • ご無沙汰だったライティングの仕事を、回復ハイで余裕を持って出来た

食費に関しては、私が普段やりすぎなのは気づいてました。

足りないのが不安でいつも作りすぎて満腹状態なんですよね…。

でも今回必要最低限の買い物を友人に頼んで、それだけで7日間を凌ぎ、まだあるものだけでなんとかなりそうな感じがある現実。

やはり今までの食費を見直す必要がありそう…ちょっと反省。

あと冷蔵庫が空っぽだとやりきった感ある。

と同時にめっちゃひもじさも感じる…笑

でもなんかスッキリして、食料が「カゼと共に去りぬ感」。

【おまけ】闘病中のお供 Netflixラインナップ

そんなに沢山ではないですが、観漁ったタイトル集がこちら。

  • A Simple Favor
  • Sleeping Beauty(ディズニーではない)
  • MAID
  • セーラームーン
  • Bride Wars(多分5回目ぐらい)
  • Workin’ Moms
  • THE WOMAN
  • Senior Year

ちゃんと観ずに耳に入れる為だけに流して寝てたものもありますが、こんな感じです。

The Intern とか Sex & The City のようなお洒落で痛快な物を探していたのですが、そういうのはこの中だと Bride Wars ぐらいでした。

日本のものがセーラームーンしかないのは、Netflixがニュージーランド仕様だからです。

邦画がかなり少なくて本当に残念。

Gilmore Girls や Kim’s Convenience のように長期的に楽しめるドラマないかな。

その他 Podcast や YouTube も活用。

主に東海オンエアばかり観ていました。ながら観も出来て気が楽でカラッと笑える。あと仲良しでみてて嬉しい。

さよならコロナちゃん!

ようやく明日、外出解禁です。

病状が治ってからというもの、止まっていた脳の機能が突然思い出したかのように稼働し出して、色んなタスクがぽんぽこ出てきた。

急に波のように情報が体に流れ込んできているみたいで、早速オーバーヒート気味です。

あれもこれもやらなきゃって思い出して頭の中でざわついていたら6日目の夜は眠れず、気づいたら朝の5時に。

ぼちぼちやらなきゃね。

せっかく色々リセット出来たんだから、新たな気分で日常に戻っていこう。

さて今日はさっさと寝て、明日は忙しくしようと思うのでした。

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