先日、しばらく実家に帰っていたパートナーを迎えるのに、ちょっと豪華な日本食で小さなお帰りなさいの会をしようと検討していました。
年の始めということもあり、何かめでたい雰囲気のものを…と考えたところ、ここはやはり日本のパーティーフードの定番手巻き寿司でいこうと決めました。
とはいえ新鮮でバラエティ豊かな刺身を安全に調達するのが難しいニュージーランド。
じっくり試行錯誤をした上で、生食が難しい海外でも手に入るような手巻き寿司の具材をかき集め、頑張った甲斐もあり見た目も華やかに満足のいくものが出来上がりました。
今回は限られた食材で工夫を凝らした海外式手巻き寿司のあれこれを、実体験を交えてシェアしていきたいと思います!
手巻き寿司の具材を乗せる仕切り皿
ニュージーランドで手巻き寿司をやるのは実は3回目なのですが、以前までは大きめの白いお皿に固形の具材を乗せて、マヨコーンみたいな物は別皿に入れたりして出していました。
なんと今年、現地ダイソーにて手巻き寿司御膳セットをゲットしました。

写真には写ってないけど、小さめのしゃもじもついていてすごく見栄えもいい!!
本来日本のダイソーでは税込660円ですが、ニュージーランド価格は$12(2023年)。
パーツはそれぞれ土台、仕切り皿、蓋と別れているし、食洗機対応でめっちゃ便利。
特に仕切り皿の取り外しが楽なのが個人的にとても良かったです。
出来た具材を乗せてラップして冷蔵庫に入れて置いて、食べる直前に出して土台に乗せるだけ♩
何度も使えるし、これ$12って安過ぎん?
ちなみにダイソーさん、お節のお重も売ってました。
在外日本人の心強い味方、これからも通います。
寿司酢は作れる!
寿司酢もアジア系スーパーに売ってはいるのですが、正直年に何回使うかわからないぐらいの物を買うのもなあ。
という事で寿司酢は作りました。
と言っても混ぜるだけでめちゃくちゃ簡単なので、海外住みの日本人は是非作って使い切りするのをおすすめします。
こちらのサイトを参考にして作りました。
↑使い切りレシピ載ってます!
手巻き寿司の具材調達!
生のお魚を食べる文化がないニュージーランドでは、定番の甘エビやらマグロやらという食材を手に入れるのが結構難しいところ。
ネギトロなんかはアジア系スーパーの冷凍で置いている場合もありますが、結構高いよね〜泣いちゃう。
現地のスーパーや色んなお店を行ったり来たりして頭をひねりながら具材を揃え、何とかこの大きな御膳をぎゅっと埋め尽くす方法を考えました。
焼き海苔
具材じゃないけど、なくてはならない焼き海苔。
忘れたら泣く泣くちらし寿司に変更となり得るので、先に書いておきますね。
個人的にオススメの海苔は高岡屋の寿司海苔です。沢山試した結果この海苔が一番パリパリです!
但し流通が安定していないので、ぶち当たったらラッキーぐらいの気持ちでいてください。
スモークサーモン
生のサーモンは素人過ぎて怖いし、フィッシュマーケットとかで聞いたらいいかもだけど、スーパーの鮮魚コーナーの人はその魚が生食出来るものかどうかってあんまり知らない事が多い。
知識がない中で無理矢理押し通して食中毒にはなりたくないので、リスクは極限まで回避。
スモークサーモンならどのスーパーにも置いてるし、案外日本よりも手に入りやすいかも?
ホットスモークとコールドスモークとありますが、コールドスモークの方が生、つまり刺身の状態に近いので、手巻き寿司にはコールドスモークをお勧めします。
塩っ気が程よく寿司飯に合います。
冷凍むき海老

スーパーの冷凍コーナーに売っているむき海老(ボイルしていないもの)をよく買うので、甘エビは無理だけどこちらは茹で海老で代用します。
お寿司用のエビもJAPANマートに冷凍がある場合もありますが、経済的に済ませたい方はこちらで。結構美味しいですよ!
下処理されている状態なので、尻尾だけ取って塩水で解凍、そのままお湯に放り込んで終了。
こちらも簡単で手に入りやすいのでおすすめ。
今回はシンプルにボイルだったけど、海老マヨにしても良い感じ。
ツナマヨ
シーチキンはどこにでも売ってるし、子どもの頃手巻き寿司と言えば絶対にツナマヨ!でした。
玉ねぎを薄くスライスして塩を揉み込んで水気を抜いたものをシーチキンと合わせ、胡椒、マヨネーズで味付け。ちょっと醤油足してもおけ。
玉ねぎはみじん切りでもOK!スライスなのは、私の好みとみじん切りが面倒だから。
マヨコーン
コーンマヨ?マヨコーン?こちらも子どもが大好きな定番メニュー。
ちょっとの塩とマヨネーズにお砂糖を加えてややまろくなるかなっていう想像をしながらコーン缶の半分ぐらい(NZのコーン缶は420gぐらいある)と和えて完成。
簡単だし、コーン缶もどこにでも売ってるし、なんか懐かしい味すぎてちょっと感動しました。
コーンの甘みって優しいよね。
きゅうり
ニュージーランドのきゅうりは日本の3倍ぐらいの大きさがあります。
手巻き寿司に使うなら、1/3ぐらいの量を切れば十分。
それでも余りました。
水気の多い種の部分が多いので、日本で食べるものとは食感も少し異なりますが、味はちゃんときゅうり。
たまご
たまごはど定番、手巻き寿司には外せません!
家はパートナーがだし巻き卵が大好きなので、寿司飯に合わせていつも作るだし巻き卵にちょっと甘みを足してを作理、細く切って並べました。
いつも作る感じだと水気が多くてお寿司もびしゃびしゃになっちゃうので、気持ち硬めに作ります。
アボカド
こちらも海外ならではの手に入りやすい食材のひとつ。
時価相場は$2〜3で実も大きいものが多い。
スモークサーモンやむきエビとも相性ぴったりです。
アボカドを買う時は、使う日の事を考えてどれぐらい熟れている状態の物を買うのがベストか見定める必要あり!
色がまだ赤みがかっているものや緑色っぽいものはまだ若いので、明日、明後日には使いたいという時は全体の色が黒緑色から殆ど真っ黒に変わっている状態の物を買うと良いです。
触ってすぐに崩れそうなぐらい柔らかいものは熟れ過ぎている可能性もあるので要注意!
中身も黒い部分が多くて繊維っぽいものに当たっちゃうかもしれません。
アボカドの見定めは結構賭けなので、いいも悪いも運次第。
あとはバックアップとして熟れ具合に若干違いのある物を二つ買っておくといいかも。
オニオンスライス
なんとなく、ツナマヨに使った水気を抜いたオニスラの余りもそのまま使いました。
これが意外といい仕事してくれて、割と何にでも合うので是非ラインナップに加えてみてください。
カニカマ
カニカマなんてあるの?と思ったのですが、今回私も調べて見てわかったのですが、「Surimi」と書いてある冷凍の練り物みたいな奴がカニカマだと判明しました。
す、Surimi… まあそうやけどな。
Surimiちゃんも、オニスラとマヨネーズで和えています。
お気づきだと思いますが、マヨネーズが大活躍です。
マヨ過ぎてちょっとくどいと感じられた場合は、…すみません。
マヨネーズと玉ねぎで和えちゃえば結構何とかなる!
しかもこれがパートナーには思わぬヒット具材の一つでした。
お肉系
そぼろとかローストビーフとかそういうものが良いみたいなんですが、今回間に合わず。
購入したのはイタリアンなプロシュート(生ハム)とサラミみたいな奴。
プロシュートはまあまあでしたが、サラミはお寿司には違うかな。
結果どちらもそのまま食べるのが一番でした(笑)
でも華がある食材なので、器に盛る分には十分役割を果たしてくれました。
とびっこ

調達した食材の中でも一番高かった、今回のメインと言っても過言ではない、冷凍のとびっこ。
アジア系スーパーで$16ちょっとで購入。高いですね。
でもその倍はすると思っていたので、正直安かったと思っています。
アジア系スーパー、手に入らなさそうな食材も案外冷凍で置いていたりするので要チェックですね。
ちなみに私は食べないので今回買いませんでしたが、納豆も冷凍で置いてあります。
購入経験がある方に寄れば、冷凍の影響からか味の劣化が著しいと聞いたことがあります。
気になる方は一度試してみても良いかも。
本当はいくらが欲しかったのですが、スーパーには瓶入りのフェイクキャビアか色の悪い割にやたらと高くて量のないいくらしかありませんでした。
どうやら時々フィッシュマーケットで取り扱っていることもあるそうですが、今回は出会えず。
ニュージーランドでもエリアに寄っては結構簡単に手に入るところもあるみたいですが、ウェリントンではちょっと難関でした。
そう思うと、少量のみガーニッシュ目的で使える冷凍とびっこはかなりおすすめです!
ちょっとの量のっけるだけでもプチプチ感がたまらん旨い。
パートナーは元々いくらよりとびっこの方が好きなので、これはいい買い物したと思いました。
ダントツ人気具材と改善点

どうでしょう、個人的にはかなり頑張ったと自画自賛しております。
今回は2人でしたが、この内容をベースに後日ほぼほぼ同じ具材を用意して友人達と4人で手巻き寿司パーティーをしました。
この中でも一番人気だったのが、まさかのSurimi。
正直私はそんなに好きではないのでびっくりですが、surimiそのものは冷凍だったので、前回やった時のがまだ残っていたのでラッキー!コスパも良し!
日本のカニカマのバラバラっとした感じとは違って、Surimiちゃんはかなりブロック感強め。
結構細かく切った方がオニスラともマヨネーズとも馴染みやすくて良い感じ。
ほんのり甘みのある厚焼き卵もウケが良かったようで、卵3個分全部なくなりました。
サーモンは数少ないお寿司らしい具材なのでかなり重要食材。
2人の時は100g、4人分作った時は200g用意して丁度良いぐらいでした。
100g毎でパウチになってる事が多いので、2種類別のブランド(安いのと高いの)で用意してみました。
どっちも美味しかったけど、ちょい高い方のがお寿司の脂感があったかなぁ。
そして2人の時に用意していた生ハム系は、手巻き寿司に入れるには勿体無いというかあんまり合わないぐらいのちゃんと美味しいイタリアンだった為、4人の時は無しにしました。
代わりにプラッターとして、チーズや果物と一緒に出しました。
丁度友人の彼がお医者さんから健康的な食生活をするよう言われていた事もあり、具材に使うお塩やお砂糖を気持ち少なめにして、野菜も沢山取れるようにフリルレタスっぽいやつを追加しておきました。
が、レタスを食べてたのは私だけでした。
他の具材と一緒に食べると結構美味しいのにな〜。
とびっこもかなり人気!
個人的にはいくらの方が好きだけど、案外皆とびっこのプチプチ感の方が好きみたい。
こうやって皆の好きなもの知れるのもちょっと嬉しい。
余ったお寿司は雑炊に
この時パートナーと私の二人だけ、どう考えてもこの量は4〜5人前。
ぶっちゃけ器を買った時から気づいてはいましたが、まあ新年やしええやん、めでたいし。と思って、確実に半分以上残る事は分かっておりました。
勿論寿司飯もめちゃくちゃ残りました。
丁度その日が1/7、七草粥は食べ損ねたけど、形だけでも何がしかのお粥みたいなものは食べとかなと思っていたので、翌日余った手巻き寿司をそのまま雑炊にしました。
1草も入っていない上にお粥でもないのですが、気持ちが大事。
今年は厄年なので、やれることはかすっててもやっておきます。
寿司飯に酢甘い味がついているので、味付けは少々お塩をプラスしただけ。
昨日はなかったネギだけは追加購入して、雑炊にイン。
おかげ様でちょっとだけ緑色の要素が足されました。
海老とスモークサーモンと、オニスラも入れたかな?
マヨコーンとツナマヨ、とびっこはトッピングに。
マヨ系は雑炊には合いませんでしたが、とびっこはここでもいい塩梅に働いてくれました。
たまごとハム、きゅうりなんかは、朝起きたら冷蔵庫から消えていました。
深夜パートナーがスナックに食べたようです。
同じ材料で恵方巻きも
後日、節分の日にはほぼほぼ同じ材料で恵方巻きもやってみました。
手巻き寿司の材料が結構余っていたので、ツナマヨとコーン以外の物を同じように作り、人参と椎茸の煮物だけ別で作って、色々巻いて作りました。
作りすぎたので翌日にお弁当にも出来ました。
すし飯は腐敗を遅らせるので非常に優秀。
まとめ
手巻き寿司、買い物から調理から準備が大変だけど、やるだけの価値はあるなあと毎回思います。
お刺身はないけれど、工夫次第で楽しく美味しくいただける、それが手巻き寿司。
味も大事だけど、手巻き寿司の良さってそこじゃないかな〜。




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