島国のニュージーランドは、スーパー等の競合も少なく物価も結構高い。
その分給料はそれを支払っていけるだけ貰えるので、仕事さえ見つかればそれなりに暮らしていけます。
ではどこでどうやって仕事を見つけて、一体いくら貰えるのが理想なのか?
今回はそのファーストステップからシェアしていきます。
ニュージーランドで働く為に必要な事
ニュージーランドで働く時必要なのは以下2つ。
- 給与の支払い先となる銀行口座
- IRD(Inland Revenue Department)ナンバーと呼ばれる納税者番号
これがないとニュージーランドでは働く事が出来ませんが、逆にこの2つさえあれば仕事の掛け持ちなんかも可能です。
もし仕事を始める事になったら、このどちらも雇用主に知らせる必要があります。
IRDナンバーがないと、銀行の Income tax で最高税率の税金が利息から引かれてしまいます。
早めに取得して、雇用主と銀行に届けを出すことをお忘れなく!
オンラインで申請し、一週間ぐらいで番号が付与されます。
申請には申請用紙/パスポートのコピー/住所証明/ビザの詳細/ニュージーランドの銀行講座の明細(最低1回の預金と引き出しの記録があるもの)が必要になります。
バッパーに滞在していて住所証明となるような郵便物がない人は、フロントスタッフにIRDナンバー申請に必要である事を伝え、住所証明となる物を一筆書いて貰う事も可能です。住所証明は銀行口座開設や市内の図書館利用カード等にも必要です。大抵は銀行や公共料金の明細などですが、家族や友人からのエアメール等も証明になる場合があります。
日本で既にニュージーランドの口座を開いている方は、すぐにIRDナンバーの取得を。
現地の口座がまだない人は、口座を開いてからIRDナンバーを取得しましょう。
ニュージーランドのお給料
2022年現在の最低賃金はNZ$21.20、日本円で大体1850円ぐらいです。
実はニュージーランドの最低賃金は毎年上がっており、この金額は最新の2022年4月からのものです。
給与の支払いは多くが一週間又は二週間に1回、一ヶ月に1回支払われるところもあります。
金額も能力によって異なり、飲食店でもポジションによって違います。
ちなみにトライアル期間の最低賃金は$16.96ですが、これでも一日5-7時間を週5で働いていたとしたら、それなりに暮らしていけると思います。
一例として4年ほど前の私のワーホリ時代の給与をシェアします。
給与:$16(当時の最低賃金)5時間×週5〜スタート。
→ 最終的にフルタイム勤務で$18までアップ。約10ヶ月働きました。
家賃:$180 … 郊外のオウンルーム有りでハウスシェア
→ $200(折半) … 街中のアパートの一室を現在のパートナーとシェア
※家賃の相場(特に街中)は変動があります
最初のうちは「暮らせるけど貯金は出来ない」感じでしたが、後半は就業時間も増えていたので、割と色んな自由がきく程度でした。
現在の最低賃金を見ても、ここ数年の事なのにこんなに変わるものかと驚きです。
ワーホリの人もすぐに仕事が決まって街中でもルームシェアをする等家賃を節約すれば、後々旅行資金が貯まるぐらいにはなると思います。
祝日の働き方と病気休暇
雇用契約に明記されていない限りは、祝日の勤務はありません。
祝日に働く場合の給与は1.5倍になります。
また、通常の勤務日に祝日が重なった場合も給料が発生します。(Paid day off)
病欠の場合、同じ雇用主の元で6ヶ月働くと、1年に最低10日間の病気休暇(Sick leave)をとる事が可能です。
合計20日間まで病気休暇を持てるので、1年目に使用しなかった分は次の年にも持ち越せます。
ニュージーランドでは祝日や病気休暇とは別に4週間の年次休暇(Annual leave)をとる事が許されます。
こういった給与の決まりを見ても、ニュージーランドの企業の働きやすさが伺えます。
但しこれはあくまでも基本的な例であって、実際の休暇の取り方や取れる日数は職場に寄って若干差が出てきます。
こういう内容は雇用契約のお話の段階でこちらから確認するか、職場から渡されるハンドブック等(ない場合もあります)をよく読んでおくようにしましょう。
とはいえ、目も当てられないほどのブラックな環境というのには、私も今の所出会った事がありません。
働く人の事を第一に考えれたニュージーランドの職場環境では、日本人ではちょっとびっくりする程手厚い対応だと感じられるぐらいかもしれません。
コロナに寄る隔離休暇手当
現段階でコロナにかかってしまい出勤が出来なくなってしまった場合、政府からの支援があります。
働いた期間や普段どれだけの時間働いているかに寄っても変わってきますが、最大で100%の給与額が支払われます。
申請も簡単、職場から渡される資料に一筆書いて提出するだけ。
会社、勤め先側から話があるはずですが、何も言われないようであれば聞いてみても良いと思います。
ニュージーランドで仕事を探す方法
仕事探しには大きく4つの手段があります。
- 求人サイト
- CV(履歴書)を配り歩く
- SNSを巡る
- 知人のツテ
一般的なのは求人サイトで探す方法。
雇用する側も人を探している訳ですので、一番インタビューにこぎつけやすい手段かもしれません。
有名なのは trade me や seek などのサイト、日本人向けであれば nz daisuki でも見つけられます。
ガッツがある人はCVを配り歩きます。
インタビューを貰える率は自分調べで1/50というところでしょうか…。
お店の人にポジションが空いていないかを聞き、今はないけどCVは受け取ると言われる事が殆どです。
そういうところも案外1ヶ月経ってから連絡してきたりするので、渡すだけ渡しておきましょう。
一番強いのが知人のツテ、いわゆるコネというやつです。
これはほぼ99%雇用されると思って良いと思います。
なんなら仕事が決まっていたはずのところで「(雇用主の)友人が代わりに働く事になった」とかで、こちらの採用が白紙に戻るなんて事も有り得るぐらいです。
納得しようにも出来ない理由…。どうしてくれるんやその後の気持ち
これは仕事だけに限らず、契約が決まったはずの住居でも同じ事が有り得ます。
残念ながらこれに関して対処法なく、また自分のせいでも全くないので、気にせず次に行きましょう。
通り雨にふられたぐらいの気持ちでいるのが一番です。
ニュージーランドワーホリ人気の職種
日系食品店/飲食店
ニュージーランドにも日本食レストランやアジア系のスーパーマーケットがあり、日本人の働き手をよく募集しています。
到着してまだ間も無く、英語にそこまで自信がない時期にすぐに始めやすいです。
日本食、アジア系と一口で言っても、経営が日本人とは限らないので、その場合オーナーとのコミュニケーションは英語になります。
日本食レストランでも何となく外観や雰囲気から日本ぽくない感じが分かると思います。
勿論お客さんは殆ど現地の人なので、接客英語から地道に英会話に慣れていく事もできます。
オーペア
ステイ先の子どもの面倒を見たり家の事をしたりする代わりに、住む場所や食事を提供して貰えます。
ホームステイではこちらがお金を支払いますが、オーペアでは家賃や食費の心配がなくなります。
住むところには困らないし、完全英語環境でニュージーランドの家庭の雰囲気を体験する事が出来ます。
子ども達やステイ先の家族と話しているうちに少しずつ英語も上達して行きます。
フルーツピッキング/ファームステイ
収穫期に募集がかかる短期間のフルーツピッキングの仕事や、農場で働く代わりに宿舎と食事を提供して貰うファームステイも人気。
同じ境遇で同じバッパーに生活する色んな国の人と友だちになれたりもします。
街から少し離れたところで思いっきり田舎暮らしを満喫したい人にオススメ。
日本人もローカルの職場で働ける?
希望があり、努力をすればローカルの職場でも働けます。
ある程度の英語力は必要になりますが、頑張って仕事を得た人も沢山います。
ここで少しインタビューで受かりやすいポイントを押さえておきましょう。
変に謙虚にならない方が◎
ローカルの仕事探し、インタビューまでこぎつけても悉く落ちる時期もあると思います。
何度か職探しを経験した上で思うのが、謙虚すぎても落とされるという事。
ニュージーランドの仕事探しは、いかに自己アピールが上手いかにかかっています。
日本人の「本音と建て前」みたいなものは一切通用しないと思った方が良いです。
嘘は言わない方が良いですが(後で困るのは自分なので)、インタビューで聞かれたことに対して「出来るけど、いやいや私なんて大した事ないです」の姿勢でいくと、相手はそのまま受け取ります。
努めて素直に、そして自然体で挑むのが一番です。
日本人らしい謙虚さは一旦忘れて、自分がいかに相手にとって役に立つスキルを持っているか、自己評価でも自信があるのならばちゃんとアピールしましょう。
スキル以上に人柄を見られる事も
たまに、英語はめちゃくちゃだけど「こいつ面白いから別のポジションで雇ってやろう」なんて事もあります。
ニュージーランドは移民が多く、日本ではまだまだ馴染みの薄い外国人雇用も割とよくある事。
雇う側ももう色んなビザで来ている外国人を見て来ているので、外国人である疎外感は感じなくて良いです。
むしろそういう気持ちがあると自信がなさそうに見えて返って印象が悪いかも。
トライアンドエラーを繰り返して確実に強くなる!
ローカルの仕事を得ようと頑張っても、すぐに得られる人の方が少ないのが現実。
応募しても返事なし、歩き回って100件以上CVを配っても断られる、インタビューを受けても散々の結果。
仕事探しってどこにいても鬱になりそうな作業の繰り返し。
みんな一緒ですし、これは無駄な事じゃない!
全ての経験を肥やしにして、自分を落とした事を後悔させてやるぐらいの気持ちでいましょう。
インタビューも最初のうちは良く分からなくても、何度も受けているうちに要領を掴んできます。
トライアルがある場合は積極性が大事。
自分がちゃんと役に立てるところを見せていきましょう。
採用はどうやって決まる?
結果はその日のうちにメールで知らされたり、その場でとんとん拍子に話が進むかのどちらか。
後日合否が届く事もありますが、その人を採用するかどうかは大体その場で決まっていると思います。
良い人が多すぎて悩むとかでもなければ、インタビュー、トライアルで人となりを見て、その人が欲しいかどうか答えは出ているはず。
もしインタビュー後に「あとでまた連絡するね」と曖昧に言われたら、連絡を待たずに次に行きましょう。
ちゃんと「他にも候補者がいる」とか、「今週末に決めて連絡する」等の一言があれば別ですが、明確な日にちや予定を伝えられない限り、その日のうちに連絡がなければ殆どの場合不採用です。
一生連絡をくれないところも結構あるので、連絡を期待して待っていると時間を無駄に潰してしまいます。
ワーホリは一年しかないし、すぐ次に挑みましょう!
受かっても落ちても連絡をくれないと、やるせなさがあるよね
連絡なんて基本的な事が出来ない失礼なところこっちから願い下げだから、逆に良かったね。
皆が皆君と同じように強くはないのだよ!でもその考え方はあり!
まとめ
ざっくりですが、なんとなーくニュージーランドのお仕事事情が伝わったでしょうか。
パッと見つかる仕事もあれば、時間と努力を要するものもあります。
何を選ぶかはその時の自分と相談して、最初はゆっくり、順番にステップアップしていくのがベスト。
最初からローカルを狙うぞ!というストイックな人も是非是非応援したい!
自分を信じて仕事を勝ち取って欲しいです!
就職はお見合いと一緒だなんて事を聞いた事がありますが、まさにその通り。
ワーホリという短い期間で皆さんが良きご縁に巡り会える事を願っています。
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