日本の友だちへのお土産や、現地の滞在先でお世話になった友人へ、ギフトに何を贈ろうか考えている時って楽しいですよね。
UGGのブーツとか羊毛クリームなど有名な物は色々あるけど、何かもっと面白い物贈りたいなあ…と思った時のアイデアとして、ニュージーランドならではの個性的なラインナップをまとめてみました。
住んでいるからこそ見えて来た、これこそ誰かに贈りたい!と思った物や、実際に貰って嬉しかった物達をご紹介します。
100’s & 1000s:よくわかんないけどとにかく可愛い
ニュージーランドには謎のサンドイッチレシピが存在します。
その名も「フェアリーブレッド」。
ニュージーランドやオーストラリアの子ども達の誕生日パーティーの定番メニューらしく、白パンにバターやマーガリンを塗ってカラフルなスプリンクルをふんだんにぶっかけた、いかにも海外っぽい食べ物。
このスプリンクルを「100’s & 1000s(Hundreds and Thousands)」 と呼び、ニュージーランドの様々な商品に使用されています。
ノンパレイユとかトッピングシュガー等とも呼ばれますが、ニュージーランドでは老いも若きも皆 100’s & 1000s と呼び親しんで来ました。
原材料は砂糖とでんぷん、…殆ど砂糖な訳ですが、これが何故か癖になる。
そして何よりこのカラフルな小さい粒々があるだけで、なんか可愛い!が炸裂します。
食パンに塗るだけじゃなく、Timtam で有名な Arnott’s からも 100’s & 1000s を使ったビスケットが出ていたり、昨年は Whitteaker’s からもシーズナル商品が出ていました。
アイスクリームのトッピングにかけられる事もあり、見かけると大体頼んでしまいます。
スーパーやパーティー用品店で買えるので、お菓子づくりが好きな友人にはちょっとテンション上がるプレゼントかも。
100’s & 1000s だけよりも、キウイ(鳥)の形やニュージーランドの島の形のクッキー型も一緒に買って贈ると、可愛さ120%。2つ合わせてもNZ$10ぐらいなので、プチギフトにおすすめ。
Whittaker’s:形選びが美味しさの決め手
私の中で海外チョコレートの最高峰、ニュージーランドが誇る国産チョコレートブランド。
普通にスーパーに売ってる普通のチョコレートなのに、何で、こんなに、美味しいんだー!!
高級チョコレートとはまた違った、飽きのこない美味しさなんです。
1896年創業の老舗ブランドで国民の信頼も厚く、New Zealand’s Most Trusted Brand にも10年連続ランクインする等、最早ニュージーランドで知らない人はいない存在。
コラボ商品や色んな変わり種から大人なカカオ70%以上の板チョコまで、幅広いフレーバーがある中でも、イチ押しは何と言っても王道のクリーミーミルク。
海外っぽい大きな板チョコブロックも勿論美味しいのですが、個人的には小さいサイズが好きです。
一番美味しさが引き立つのが細長いサンテバー。
細いからこそ生まれるポキポキ食感がたまらんのです。
会社のチーム用お土産や、バラマキ用にも丁度良いサイズ感です。
Whittaker’s のキャンディラップタイプのパッケージは、開けてからもう一回封を閉じる事が出来るんだよね。そういう仕様なのかどうか分からないけど、子どもの頃からそうやって食べかけの封閉じてるよ。
めちゃめちゃ美味しいWhittaker’s のチョコレートですが、かなり溶けやすいので要注意。日本へのお土産にと持っていく場合は特に気をつけた方が良いです。ニュージーランドと日本の季節は真逆なので、この辺りが意外と頭からすっぽり抜けてしまいがち。実際私も棒チョコを業務用のボックスで購入して帰り、真夏日にやられてチョコペン状態になってしまいました。
ウェリントン住まいならこちらもおすすめ:Wellington Chocolate factory
Wellington Chocolate factory は、そのデザイン性と”bean to bar”にこだわった製法で有名なウェリントン発の板チョコレート。
流行に敏感でオシャレな友人や、ヘルシー思考で先進的な人向けにはこちらがおすすめ。
何よりお土産として良いのは溶けにくさ。
Whittaker’sはニュージーランドで本当に美味しいけど、溶けやすいし、個人的に思わされたのは日本の気候にちょっと向いていないと言うこと。
「こんなに美味しいのに、何故日本にはないの?」と思ったぐらいファンなのですが、特に夏場の気候にはこの味わいがなんだかそぐわないと感じたのです。
例えるならワインやコーヒーの温度。
ちょっと温度が違うだけで味わいが違って来ます。
チョコレートってそれだけ繊細で、味わい深いものなんですね。
ニュージーランド食器:ポップで愛らしいパターンが◎
陶芸品って、その土地の色がかなり色濃く出ると思います。
ニュージーランドの陶器は、全体的にぽってりとして温かみのある物が多い。
薄い作りの食器って洗練された感じがあって綺麗だけど、割っちゃわないか怖い時ない?ある程度厚みのある食器なら普段使いに良いね〜
デザインに関しては、よく見るのがパステルカラーでシームレスなパターンのもの。
日本の陶器とはまた違った、乙女チックなデザインです。
これがニュージーランドの今時な感じなのか、特にコーヒー屋さんに持参するマグカップや蓋つきのマイカップのデザインでよく見かけます。
お洋服のデザインでも結構似たような物が多く、淡い色の総柄のワンピースなんかを着ている人は、ニュージーランドのお洒落さんだと思います。
キッチュな物が好きな人には特に胸を打つ贈り物になりそう。
友人からクリスマスに貰ったニュージーランドの陶芸アーティストに寄る柄物のマグカップとコーヒー豆のセット、とってもセンスが良いなと思いました。今でも使っています。
ロトルアの泥パック:ツルスベ過ぎて美肌不可避
これは私が一人でロトルアに行った時に買った物で、実際に凄く感動したやばい泥パックです。
ロトルアは天然の温泉地で、特に泥風呂が有名。
ところが、当時の私には高額な泥風呂スパに旅の予算を割く程余裕がなく、諦めて隣の普通のスパに行きました。
その後せめて雰囲気だけでも味わいたいと思い、確かiサイト付近で見つけた泥パック、と言うかロトルアの泥がそのままパッケージングされた物を買って帰りました。
それからしばらくしてふとロトルアの泥の事を思い出し、リビングで泥まみれになりながらパック。
時間を置いてから泥を洗い流すと、泥を塗っていたところがするんするんのゆで卵に!
こんな泥一袋でこんなに効果があるなんて、実際の泥風呂に入ったら溶けて無くなっちゃうんじゃないかと思いました。
何袋か買っていたので、出会う人出会う人にオススメしたところ、全員に「いや、いい…」と断られてしまいました。
でもなんかそれも分かります。
だって私も最初見くびってましたから。
皆一度騙されたと思って衝撃体験をすれば良いんだ、と思っています。
意外と美容好きの人は食いついてくれそう。でも出来ればやりたくないと思ってる人にこそやって欲しいな〜すごいからな〜
クッキータイム:国際便郵送可能なクッキーボックスセット
日本にも公式のクッキーバーを展開しているクッキータイム、ご存知の人も多いのでは?
実はニュージーランドのブランドで、本国でも定番のお菓子の一つです。
スーパーでは大きな一枚売りか袋売りが殆どですが、クイーンズタウンにある直営のクッキーバーには、オリジナルグッズや箱入りのお土産向けな物も沢山揃っています。
中でもお手頃ながら心揺さぶられるのがポストカードクッキー。
名前の通り、クッキーをメッセージと共に送れるポストカードのようなクッキーボックス。
これを見つけた時、これは送らねば!と思い、日本の友人何人かに送りました。
しかもこれ、全世界一律NZ$12.50で何処へでも送れちゃうんです。
本当か、本当にこれだけで送ってくれるんか?と疑いながら、店員さんに2回ぐらい確認しましたが、ものの1週間ぐらいで早くも友人から届いたという連絡を貰いました。
この憎い演出、見たら誰かに送りたくなっちゃいます。
私は結婚した友人や、家族で交流のあった幼馴染に送りました。旦那さんやお母さんと食べてくれたら良いな、元気かなと言う思いで、クッキーを送るという名目で便りを出したくなるような贈り物。
Hallenstein:「何故それを」な日本語ネタTシャツ
ニュージーランドには若い子に人気のカジュアルブランド Glasson がありますが、その男性版が Hallenstein。
面白いのが、何故か定期的に日本語Tシャツが出てくるんです。
しかもまるで一昔前の翻訳機で直訳したみたいなやつ。
これを見かける度に、日本で見る英語Tシャツってこう言う感じで見えとるんかなと、最初のうち何とも言えない恥ずかしさを覚えました。
それが今では一周回って愛おしさすら感じてしまい、新作が出る度チェックしている程です。
メンズなので、フラフラしていた実家の兄に「フリーダム兄貴」と書かれた物を買って帰った事があります。
あれから数年経ちますが、着ているところは一度も見た事はありません。
今度またお世話になった前職の上司にも買って帰ろうと思っています。
逆輸入土産はネタ要員。あえてアジア系スーパーで日本の駄菓子を買って帰ったりする事もありますが、これはやっている本人からしても全く意味のない行動だと最近気づきました。
気づくの遅いな
クラフトビール:バラエティ豊富なラベルに目移り
ニュージーランドはクラフトビールが沢山あり、現在なんと218ものブリュワリーが点在しています。
中でも首都のウェリントンは、小さい街の至るところにブリュワリーが密集。
バーと併設している所が殆どなので、フレッシュなクラフトビールが気軽にタップで飲めちゃうというなんとも贅沢な環境。
夕方5時を過ぎると、人気のブリュワリーは仕事終わりの人でごった返します。
ビールの種類も豊富すぎて、リカーショップに行くとまるでラベルデザインコンペかのような数が壁にずらりと並びます。
このデザイン競争もまた面白くて、特にニュージーランドでも最大手の Garage project は、毎月のように新しいビールを発売、その度に新しいデザインが世に出されます。
色んなデザイナーを起用しているので、毎回それぞれ味やコンセプトに合った絵柄もビアラバーの楽しみの一つでもあります。
比較的ベーシックなラガービールからエール系、サワーやスタウト等種類も様々。
味で選ぶも良し、ラベルで選ぶもまた楽しのアイテムです。
ブランドオリジナルグラスを販売しているところもあるので、ビール党の友人にお気に入りのビールと一緒にシックなグラスを贈るのも粋ですね。スーツケースに入れて持っていく場合は容量に注意。合計2,280mLを超えると課税対象になります。
ワイン:ワイナリー直売の特別な一本
ワインの原産地って世界中色んなところにありますが、実はニュージーランドもその一つ。
それまでそんなに詳しくなかった私でも、ニュージーランドに来てから自分がどの品種が好きなのかを知る事が出来たぐらい、日常的に飲まれています。
よく知られているのは Marlborough や Hawk’s bay 等、ワイナリー同士がそこら中に隣接している地域。
ワイナリーツアーを組んで皆でバンに乗って色々テイスティングして回っても良いし、歩いてゆっくり回れるような距離の所もあります。
そんなに安い買い物じゃないからと、ボトルを買うかどうかは迷う…という人も、お気に入りのワインを見つけたら迷わず買う事をオススメ。
農場主のこだわりが強いところは、スーパー等には出回っていないようなレアな物も少なくないので、次またどこで出会えるか分かりません!
買ったワインを友人と飲みながら報告会(土産話)を開くなんてのもオツですね。
ワインに合う料理を用意したり、少人数のポットラックパーティー(持ち寄りパーティー)に持って行ったりするのもおすすめです。
マヌカハニー:自然が生んだ恵みの健康食品
コロナ渦で再び話題になったニュージーランドのマヌカハニー。
通常のはちみつに比べて白っぽく凝固したマヌカハニーは、料理に使うのではなく、そのままトローチ感覚で舐めたりお湯に溶かして飲んだりします。
通常のはちみつにプラスで含まれる栄養成分が、風邪予防や美肌効果、口内、腸内環境を整えてくれる効果を期待できます。
パートナーのお母さんが「自分で健康管理をするように」と彼に色んなサプリメントを送ってくるのですが、ちょっと高価な高MGOのマヌカハニーを送ってくれた事もありました。
喘息気味で寒さにも弱い彼は、ロックダウン中全く外出もしないので免疫力も下がりまくっていました。
咳が止まらない夜にはスプーン一杯のマヌカハニーを含み、喉を潤していました。
ボトルタイプのはちみつも良いですが、私個人ははちみつ飴がオススメ。
毎日朝家を出る前に必ず一つ口に入れて出かけますが、虫歯予防にもなるし口の中がスッキリして気分良く出勤出来ます。
効果を実感して日本に住む母にも教えたところ、早速ネットで買っていました。
ボトルのマヌカハニーは少々お高めだけど、おじいちゃんおばあちゃんの健康を思って一つは買って行きたい。また、飴玉なら気張りすぎてないし、会社に持って行って休憩室に「自由にとってね」と置いておくのも良いかも。ミントとはまた違って清涼感で、想像以上に口内スッキリ。後にも引かないので、その後に食べる物の味を大きく変えたりする事もないところも◎
ポウナム:親愛の証のグリーンストーン
ニュージーランド南部で見られる硬くて丈夫な緑色の石は、先住民族マオリに古くから伝わる神聖な存在。
グリーンストーンとも呼ばれるニュージーランド固有の天然石で、伝統的な独特のカービング一つ一つに意味が込められています。
大切な人を守るお守りとして、自分で買うのではなく誰かから贈って貰う事で神聖な威力を増すと言われています。
私もワーホリ終了前に一緒に働いていた同僚から貰い受け、その時にニュージーランドで人からポウナムを受け取るという事の意味を知り、とても嬉しかった覚えがあります。
恋人や友人、親族にこそ贈りたい特別なギフトになります。
写真は力や繁栄、平和の意味を持つフックのカービング。海を越える旅への幸運と安全をもたらすと言われています。形に寄って意味合いが違うので、贈る相手の事を考えてその人に一番合った物を選びましょう。
まとめ
贈り物選びは時間もかかるし、結構大変。
それでも贈りたい気持ちを形にしたいからこそ、その人に合うとっておきの物を見つけ出したいと思うもの。
相手とのストーリーとギフトとを照らし合わせながら、お互いが嬉しくなるような最高の物が見つかると良いですね。
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