本当は教えたくないっ!ウェリントンの隠れ家的レストラン・Boulcott Street Bistroレビュー

レストラン記録

先日31回目の誕生日を迎え、お祝いにレストランを予約。

どこがいいか聞かれ即座に Boulcott Street Bistro を指定しました。

彼も私もお気に入りの場所であり、家から徒歩一分という私得の立地、料理も美味しくて雰囲気も良いので、記念の日には必ずと言って良い程訪れる場所の一つです。

今回は個人的にも特別な存在のこちらをレポートしていきます!

Boulcott Street Bistro

Boulcott Street Bistrro
住所99 Boulcott Street, Wellington
電話番号(04)499 4199
営業時間LUNCH: (月)〜(金) from 12pm
DINNER: (月)〜(土) from 5.30pm
WINE BAR: (月)〜(金) from 12pm
公式HPhttps://boulcottstreetbistro.co.nz/
備考ウォークイン可能

尖った屋根と真っ白な外壁がぱっと映える愛らしい建物が、急な坂道の上に突然現れる謎の立地。

元々1870年に地元民の結婚祝いに花婿から花嫁へのギフトとして建てられたもので、1911年に Plimer家へと引き継がれ、「ウェリントンの父」と呼ばれる John Plimer に因んで Plimer house と呼ばれるようになったそうです。

隠れ家的な要素たっぷりの佇まいと、特別な日のちょっといいお店として人気のレストランは、なんと1991年私の誕生年にオープンしたというところにも勝手に運命を感じています。

Boulcott Street Bistro といえば、ローカルならば知らない人がいないほど。

それも実感として、今まで一度も悪い評判を聞いた事がないぐらいです。

それもね、わかるんです。だって私も好きだから。

怠惰すぎて外食もあんまりしない私達ですが、Boulcottに関しては別。

何故なら歩いて1分の位置に住んでるから。笑

たまに外で食べようかという時も、近いし美味しいし、ちょっとしたエスケープにぴったりの空間が大好きで、いつもなんだかんだで Boulcott に行く事が多いです。

例え少し遠くへ引っ越しても行くだろうし、日本から友人が来たら連れて行きたいお店リストにも入れています。

決して安くはないけれど、お互いの日々の仕事を労う為にも、月に1回ぐらいは行ってる気がします。結構行ってんな。

さておきですよ、席が空いていれば予約なしでも行けるのですが、今回は私の誕生日という事で一応予約。○

本当は月曜日シャンパンが半額なるので早めに予約しようと思ったのですが、予約いっぱいという事で断念。

通常の値段ですが、お祝いなので結局シャンパン頼みました。わーい!

Taittinger のハーフボトル、バレンタインの日が丁度月曜日だった事もあり初めて注文した時、思ったより美味しくて二人して喜んでいただきました。

味よりもムードにテンションが上がるので、シャンパンって凄い。

こちらなんとハーフでも$70です。

高いぃ(T_T)

これが半額になると思ったら、わざわざ調整して月曜日に行きたくなる〜。

グラスでも$24.5するので、個人的にはハーフボトル頼んで二人でシェアするのがおすすめ。

今回は二人とも昼食の時間が遅かった事もあり、あまり量は注文しませんでした。

本当はデザートまで食べたかった〜。

でもせっかくなら本当に美味しくいただける時に頼みたいからね。

新鮮で美味しいニュージーランドの旬の食材を使ったクラシックな定番料理が多く、幸福感たっぷりのお料理で毎回大満足させてくれます。

どこか懐かしさを感じさせる中でも、しっかり Boulcott らしい斬新さも共存させていて、まさに唯一無二の味と言えます。

まずはスターターとして Potted smoked Akaroa Salmon を注文。

タルタルっぽい感じ…見た目はカニカマの入ったケータリングのサラダ。

なのにこれが意外なぐらい美味しい!

あとクラッカーがオートミールなのかな、何がしかムギムギしたやつを使っていて香ばしくてとても好き。

クラッカーもっと欲しかったなぁ。

でもこういうのって、ちょっとディップ多めがいいんだよね。だから全体的に大正解。(何様)

重すぎないのにしっかり食べた感じがあって、こちらもシェアで間違いなかったかも。

そしてメイン、私はエイジングされた牛フィレステーキとサイドのポテト、パートナーはマーケットフィッシュをチョイス。

これ実は前回も頼んだので二回めですが、この横にペタッとすましてるベアルネーズソースが好みすぎて、しかもフライドポテトが付いてくるのがまるで私の為に用意されているかのようだという事もあって、再び同じものを頼んでしまいました。

マヨネーズっぽいんですが、バター感の強いホランダイズソースみたいな感じで、牛肉の脂とよく合うんだな〜。

メインと一緒に来るパンは多分サワードウ。美味しい〜

付け合わせのポテトも、やたら丁度良い。

カリッとサクッとしているのに油っこくなくてちゃんとお芋。

全ての芋に万遍なく上品な塩加減…最高かよ…。

出すぎてないくせに忘れがたい個性出してきて、次回訪問でお目にかかれなかったら物足りないみたいな感じ。

ちゃんとメインを引き立ててくれるし、もう!て感じです。

メインに合わせて赤ワインは Guigal の Cotes du Rhone。

ワインと言ったらソーヴィニョンにシャルドネ、ピノノアールやメルローなんかをよく聞きますが、フレンチのカフェで働いて初めて知った Cotes du Rhone は、ずっと興味があったのでこの機会にチャレンジ。

初めての Cotes du Rhone(発音が難しい)は、リッチでもったりとジューシーなお肉によく合う味わい。

結構グッと胃にくる重みがあるので、後半酔っ払った感じがあり、それもまた満足。

これをランチタイムに嗜みにくるお客さんがいたんだけど、その後仕事大丈夫なんやろか。

余談ですが、お酒の飲み方って人にも場合にも寄りますよね。

お酒は料理をプラスαで美味しくしてくれる着火剤みたいなもので、料理があってよりその力を発揮するものと思っています。

食べ物との相乗効果で、美味しさと楽しさと時間と空間とが全てかけ合わさって、最高の食事そしてワインになると思うんです。

だからね個人的には、朝昼夜良き時であればいつだってお酒があったっていいと思うんですよね。

そういう部分であまり色々言われないフランス人の感覚って私としては嬉しい。

それもあってか、私の周りにはフランス人ばかりで未だにニュージーランドの友だちがいません。

人気の”隠れ家”の妙

誰もが知っているのに、何故かいつまでも「隠れ家感」が残るのが不思議で、そしてそれがまた皆に愛されるポイント。

そこには立地と、決して多くはない席数なんかが関係あるのかなと思います。

と言っても、外からの見た目より中は快適な広さがしっかりあり、少ない照明とバーの灯りが素敵な雰囲気を醸し出していて、狭いと感じた事は一度もありません。

むしろその照明効果で各テーブルのプライベート空間が保たれ、程よく空気に酔いしれることが出来て、不思議と「皆に教えたいけど誰にも教えたくない」ジレンマを伴う場所となっていくのでしょう。

とは言えお店自体は毎度訪問の度に満席で、誰が聞いても「いいお店だよね!」と言われる、言わずと知れた不思議で特別な”隠れ家的”世界観。

内装は建設された時のものを限りなくそのままの状態で残している事もあり、所々に「誰かのお家感」が残ります。

バッググラウンドにある「花婿からのギフト」というストーリーもまた素敵。

ビジネスミーティングやデイリーユースにも

雰囲気も良く、お値段的にもカップル利用が多そうに思えますが、実は意外とビジネスや同僚同士で円卓を囲んでいるところもよく目にします。

例えば少し遠方から来た友人や、クライアントをもてなしたりする席にもピッタリ。

ワインのセレクトも素晴らしいので、食事と一緒に是非ともいただきましょう!

お得なランチサービス、WOAPにも積極的に参加!

Boulcott Street Bistro はランチ営業もやっていて、時には期間限定のランチメニューを置いていることも。

以前あった特別メニューでは、ぷりっぷりで身の詰まったクレイフィッシュ(ザリガニ)をアメリケーノソース…確かそんなような名前のソースと共にサーブ。

その時期に一度いただきましたが、めちゃくちゃ美味しかったです。

海鮮系は得意ではない私も、もう一度食べたいと思うほどでした。

クレイフィッシュってニュージーランドでは結構お高いのですが、確か$30ちょっとだったと思います。

あの充足感でこのお値段はかなりリーズナブルだと思います。

それにランチワインなんかいただいちゃったら、もうその日は良い1日決定ですね。

他にも、2年前のWOAP(=Wellington On a Plate)というウェリントンで毎年開催される食の祭典期間中には、私史上最高のバーガーを提供していました。

ホワイトベイト(ちょっと大きめのシラス、白魚)の季節だったのですが、それを絶妙な味付けでフリッターにして、チャバタでサンド。

とってもシンプルなバーガーだったのに、私の中では強烈な印象を残しています。

それでいてバーガー自体はいつの間にか消えてなくなったかのような記憶もあり、まるで触れる雲でも食べたのかというような感覚でした。どゆこと。

ハンバーガーというと、しっかりどっしりのお肉と野菜をぎゅっとつめたボリューミーなイメージがよくありますが、あのホワイトベイトのバーガーはその真逆のようなものでした。

不思議体験をした感じ。出来る事ならもう一度食べたい。

コロナで密を避ける為にも、その年のWOPの盛り上がりはいつもとは違うものでしたが、個人的にはその年のハンバーガー部門、間違いなく堂々の第一位でした。

なんなら今でも大優勝です。

あれ以来ホワイトベイトの虜なのですが、未だあれを超えるフリッターに出会った事がありません…。

ワインバーは大人の嗜み

また、小さなバーエリアは、ドレスアップした年配の方々で賑わい、大人の夜をお洒落に演出してくれます。

旧式の黄金色輝くエスプレッソマシンも、カウンター上でパッと目を引く美しさ。

ちょっとワンドリンク引っ掛けにいくだけっていうのも一度はやってみたい。

価格帯

今回はあまりお腹が空いていなかったという事もあって、前菜とメイン、そしてワイン(私だけ)にシャンパンハーフボトルを合わせて二人で$200強と言ったところでした。

参考までに、例えば一人につきワイン2杯に前菜とメイン、デザートをつけたら、大体1人分で$100ぐらいになると思います。

メインの満足感がしっかりあって、大抵いつもデザートの頃にはお腹いっぱいになるので、案外今日ぐらいのボリュームで十分なのかもしれません。

少量をよく味わって、お酒と共に楽しめる空間って凄く良いですよね。

ウェリントンにお住いの方も、ご旅行で訪れた方にも、是非特別な一夜に選んで頂きたいお店です。

さいごに

今回は普段からよく利用するお気に入りのレストランのレポとご紹介でした。

皆を連れて行きたいけど誰にも教えたくないという言葉がまさにピッタリの特別な空間。

これからも長くお付き合いして行きたいものです。

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