以前から一度は行ってみたかった高級レストラン、Logan Brown にようやく行って来ました。
友人カップルが記念日の日に使ったり、これまでドレスアップした一行が中に入っていくのを見てきたりしていたので、どんな感じなのかとても気になっていました。
ネットのレビューも評価が高く、期待は膨らむばかり。
実は何度か予約を試みて、その度にコロナの為断念していました。
規制も緩和さた今、待ちに待った初訪店!
せっかくの特別な体験なので、こちらにレポートとして残しておこうと思います。
Logan Brown レポート
ウェリントンの中心地 Cuba streetにお店を構える高級レストラン
1996年12月のオープン以来、ラグジュアリーな空間とニュージーランドの旬の食材を使った料理が市民の人気を誇る
Logan Brown | |
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住所 | 192 Cuba street, Wellington |
電話番号 | 04 886 1985 |
営業時間 | 毎週(水)〜(日)5pm 〜 夜間営業 |
公式HP | https://www.loganbrown.co.nz/ |
備考 | 公式HPから要予約 |
やっぱり特別な日に…と思いましたが、我々には記念日らしい日がないので、この際なんでもない日に行ってやろうと「明日行くか」ぐらいのテンションで決行しました。
しかし翌日では既に満席。
たまたま空いていた翌々日の17時からを予約。
外観は旧国立銀行ビルの当時のままに、屋内を少しだけレストラン仕様にリノベーション。
Cuba street を真っ直ぐにアッパーの方まで歩いていくと、突然真っ白な建物が目に入って来ます。
クラシカルな美しいデザインは、古代ギリシャ建築のコリント式の大きな柱が特徴的。
この柱があるだけで、わ〜高級そう〜っていう感じがします。
街角というのもまた粋ですねぇ。
これだけが真っ赤に目を引く入り口の扉もまたおしゃれ。
この建物、100年以上前に建てられたそうで、ニュージーランドでも歴史的建造物として知られているそうです。
100年もこのままの形を保ち続けて、今も尚新しく進化し続けているなんてロマンを感じますね。
扉の奥には右手にフロントデスク、左手には立派なバーカウンターが、そして中央にはいくつかのテーブルと大きくも控えめな明かりを灯す照明。
テーブル毎にも小さなテーブルライトが置かれ、窓際にはキャンドルが。
雰囲気のある空間の照明って大事ですよね。
開店後すぐだったので、私たちが一番乗りでした。うぃ〜。(相応しくない表現)
通されたのは中央から十時にパーテーションが入っている卓のうちの一つ。
席に着き、少ししてから前菜、メイン、デザートの3コースをそれぞれ選び、欲張ってサイドメニューも二つオーダー。
デブまっしぐらです。
料理が来るまでのドリンクで乾杯!
と思ったらすぐにほかほかのパンが来ました。
私にとって、レストランの一番のメインと言っても過言ではないフレッシュなパンが!
結婚式のコース料理でもパンが一番楽しみなタイプです。パンタイプです。
バターも大事です、何せバターフリークなので。
サワードウとクランベリーとレーズンのパンに、この美麗なジェラートのようなバターは、塩味を効かせた蜂蜜とガーリックトリュフ。
うわーいもう高級!パンとバターがもう高級感!パンの登場にパン馬鹿モード突入。
ガーリックトリュフは名前からして美味しい事間違いないのですが、この蜂蜜バターがまた程よい甘みと上品な塩味で絶品!
サワードウにもクランベリーにも合うというオールラウンダーっぷり。
パンも柔らかくしっとりとして、ジューシーさすら感じました。
サワードウって固くて本当にちょっと”サワー”な部分もありますが、ここのサワードウは、あまりパンが好きではないパートナーも美味しいと言って食べていました。
クランベリーの方も、レーズンが好きではない私でも美味しくいただけるマジックパン、略してマジパンでした。台無し。
パンとバターは前菜の前菜。
このクオリティを見たら当然料理にも期待が増します。
良きところでウェイターさんが運んで来てくれた前菜。
前菜選びで悩んでいた時、恐らくフロアマネージャーらしき様相の方からの「パウアのラビオリはうちのシグネチャーですよ」の一言で、パウアが何なのかも分からないまま即決。
なんかパリパリ乗ってる〜かわいい〜。
クリーミーだけど重たすぎないラビオリ、美味しい!
あとこのパリパリ、クマラ(ニュージーランドのさつまいも)の皮だそうです。
まじか。うま。このパリパリ(って言うの3回目)が食感を助けて、やーらかいラビオリにとっても合う。
なんかうまーなどと教養のない事を言っていると、パートナーからパウアがアワビである事を知らされました。
うそー、アワビ、初めて食べた〜。笑
私は海鮮に疎く、特に貝類があまり得意ではないので、ニュージーランドで有名な牡蠣も正直あまり魅力を感じず、未だ手を出せずにおります。
普段はあさりですらあまり食べたがらない私が、まるで水泳で100mのところを知らぬ間に200mバタフライで泳いで飛び級してしまった気分です。
この後少し間をおいてメインとサイドメニューが登場。
サイドにはトリュフフライとローストしたほんのり味噌味のベイビーキャロット。
このトリュフフライが段違いに美味しくて、今までおいしおいしと食べて来た安い大量のフライドポテトが何だったのか分からなくなる程、食感、味共に格別でした。
いつもレストランではお互い食べた物のランキングをつけるのですが、今回は二人してこのトリュフフライが言わずもがな一位を受賞。(個人の感想です)
味が濃いめなので、少量なサイズ感も丁度良かったです。
こちらメインのニョッキです。
ニョッキって小麦粉とじゃがいもで、ちょっとだけでも凄くお腹いっぱいになりませんか?
だからなるべく食べないようにって思ってるんです、食べすぎちゃうから。
でもいつも吸い込まれるように同じ間違いをおかしてしまうんですよ。
しかも既にラビオリも食べてるのに、私のばか!グルテン大好き!
でもね美味しかったです。
ニョッキ自体は軽い感じで、付け合せのマッシュルームの天ぷらがサクッとして中はジューシー。
程よく熟したフィグも、ちゃんと一皿のストーリーに一役買っているので不思議。
ちょっと驚きだったのが、横に添えてあったホイップバターと、少量のチョコレートペーストにカカオニブ。
これが何故だか料理によく合うアクセントになり、不思議な感じなのにとても好きでした。
カカオニブは優しいカリカリ感が美味しいし、ほんの少しだけのチョコレートのほろ苦さがフィグにも、マッシュルームにも甘さのアクセントとしてよく合いました。
料理って面白いな〜。
ちなみにマッシュルームはオイスターマッシュルームと言って、調べたところ日本で言うヒラタケの一種だそうです。
今日は新しい事を色々学べるなあ。
一緒にいただいたのは Marc Bredif の Chenin blanc 2019、フランスの白ワイン。
リッチで鮮やかな甘みと熟した果物の酸味を感じるフィニッシュが美味しい、ちょっと変わった味わい。
初めてタンニンというものを感じた気がする。気のせいかも。
Chenin blanc のワインを作った最初のワイナリー(確か)だと一言添えて、テイスティング用に少し注いでからその場でボトルからサーブしてくれました。特別感。
そしてここでもニョッキは例に漏れず私をお腹いっぱいにしてくれたのでした。
最後はデザート、フィジョアのパルフェ。
ジンジャーブレッド、レモンメレンゲ、バニラクリームにパッションフルーツという豊かなコントラストのパルフェです。
パッと見た目ではどれがジンジャーブレッドか分からない。
フィジョアってニュージーランドならではかもしれないですね、緑色の小ぶりでさっぱり目の果物です。
食べ終わって後から見返すまで、ペアー(洋ナシ)だと思って食べてました。
自分でオーダーしたのに、全く当てにならない舌をしてますね。
満足感をしっかり感じられる食事の後には丁度良い、甘酸っぱくて爽やかな味わいでした。
一番下の土台の部分がひんやり少しだけ凍っている感じが絶品。
給食に出てくるケーキとかゼリーがたまに中だけ凍っている時の感じです。いかにも庶民な表現。
まさかこれがジンジャーブレッド…?いやいや、ジンジャーブレッドってあれじゃん、人型の…まあいいか。
薄く焼かれた黒いレイヤーもカリッと香ばしくて美味しい。
やっぱりこれがジンジャーブレッド?確かもっとスパイス甘いのだったと思うんだけど…まあ良いか。
カロリーとかジンジャーブレッドの定義とかなんかどうでもよくなるようなデザートでした。
そして一緒にニュージーランド産 Pegasus Bay の Riesling 、しっかり甘いデザートワイン。
デザートの甘さが控えめだったので、バランスも取れてとても良い感じの締めくくり。
おもてなしのプロ!
コースが綺麗に完結するラインナップ、一通り堪能出来ました。
食事は勿論言う事なしの美味しさ、料理に合わせたワインのセレクトもお任せして正解でした。
Logan Brown で何より感動したのは、フロアスタッフのプロフェッショナルを極めたホスピタリティ。
マネージャーらしき人が主に私たちのテーブルについてくれましたが、ユーモアもあり、余裕と気品を感じさせる素晴らしい方でした。
滞在の中盤には少し店内も忙しくなって来ましたが、テーブルの状況にも気を配り、途中私が次のワインを頼みたそうだという様子もちゃんと分かっている感じが伝わりました。
レストランやカフェで、たまに別のスタッフに同じ事を聞かれたりするという二度手間なシーンがありますが、当然のようにそんな事も一切なく、スタッフ間のコミュニーケーションもとれていて一人一人が周りをよく見ている事も伺えました。
お客さんとの「聞きすぎない、話しかけすぎない」程よい距離感も心地よかったです。
内装の構造上、中央一角のテーブルは真正面に別の卓が見える位置でしたが、どうも予約客は端から順番にぐるっと一周するように案内しているようで、店内に来店客が増えて来ても、私たちが席についている間は真正面のテーブルには誰も座る事がありませんでした。
恐らくどの区画からもプライベートの空間を守る為に狙ってやってるのではないかと思いますが、この辺りもプロの仕事場だなあと感じさせられました。
しかも気づいたら2時間が経過、デザートを終えた頃に「良かったらバーカウンターの方でゆっくりしていかれますか?」と声をかけられました。
最後まで不快にさせないフロアスタッフの心遣い、感服いたしました。
偉そうにお前は一体誰なんやという感じですが、ただの一般人です。
建物も趣があってとても素敵でした。
あーこれが銀行だったんだなというのが何となく分かる中の作りをしていたのも、見ていて楽しめました。
そんなに頻繁に来れるところではありませんが、是非また利用したいと思わされる特別な体験でした。
カップルや家族の特別な時間に
雰囲気もあって快適なサービス、カップルの記念日や誕生日には間違いなし、家族でのお祝い事にも最適です。
天井の高いラグジュアリーな建物は、シンデレラ城をも思わせるちょっと現実離れした空間。
思いっきりドレスアップして訪れたいとっておきの場所です。
コース料金
今回のコース料金は一人$85と、この満足感でかなりリーズナブルなお値段だと思います。
ワインとスピリッツ計4杯、選んだ料理に寄ってプラス料金が各$5ずつで、合計$260。
お値段以上のサービスに大満足です。
さいごに
高級レストランなんて毎回は行けないけど、半年や一月に一回、ご褒美で行きたいな〜と思わされますね。
料理の味だけでなく、その見た目や建物、ロケーションにサービス、全ての要素がその時間を特別な物にしてくれます。
英気が養われました。
ご馳走様でした。
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