2022年5月を皮切りに、徐々にニュージーランドのボーダーオープンが始まります。
この2年間、ニュージーランドへのワーホリビザがロストしていたワーホリ希望者にとっては、本当に本当に長い待機時間だったと思いますT_T
このまま順調に進めば、ニュージーランドに移住する日本人も増えそうな予感。
既に渡航を決めている貴方、日本を出る前の「後片付け」、全部済ませていますか!?
海外渡航で思わぬ忘れ物をして、後々になって大目玉をくらう事って結構あるんです。
準備足らずで想定外の出費が発生して、渡航当初はお金に寄るストレスがひどかった…
海外に来てまで、こんなたぬきな出来事だけは避けたいところ。
日本の税金のシステムを知っておかないと日本にいない間に支払いが滞納する事もあるみたい。
他にも、留学中に運転免許証を失効したり、海外の健康保険がないワーホリが現地で滞在中に苦労しているのも結構見てきたよ
これから海外留学、ワーホリをお考えの社会人の皆さん、時間に余裕があるのであれば、準備期間は少なくとも半年〜1年は設けておくべきであると私は考えます。
万全を期したつもりでも、思わぬアクシデントで予定通りの動きができなかった場合の「たら・れば」にもしっかり備えておきたい。
海外渡航を繰り返して来た私にも実際に起こった事も交え、本当に日本でやっておけば良かった事ベスト10をご紹介したいと思います。
これまで2度のワーホリを経験。
現在はパートナーシップビザでニュージーランドに滞在中。
海外渡航での様々な失敗を繰り返しながら現在も学習の連続
10位:行きたい場所チェック
ワーホリをした時気付いたのですが、みんな結構滞在国の下調べしています。
多分今当たり前の事を言いましたが、私自身は殆ど全くと言って良い程下調べをしていきませんでした。
「滞在地を移動したいと思ったらその時に考えれば良いや」ぐらいに思っていましたが、結局2回とも最初に到着した都市から移動する事はありませんでした。
何故って、他の都市の知識が足りなかった為、結局移動したいという意欲もわかなかったからです。
これに関しては正直まあこんなもんんかぐらいの気持ちでしたが、「非居住者以上に滞在国の事を知らなさすぎる」という点では、若干の後悔が残りました。
例えば友だちや家族が滞在国に遊びに来てくれても、アテンドする程の知識がなさすぎて本当に役立たずでした。笑
友人たちも私を頼って来てくれているというのに、なんなら私よりも彼らの方がよく知っているという始末。
日本人向けの旅行雑誌なんかも現地より日本の方が手に入りやすいですし、せめて一冊ぐらいは買って持って来るれば良かったと思いました。
9位:予算調達
ワーホリ予算は国に寄っても人に寄っても違いますし、かなり少額でも実は可能だったりします。
これに関しては、滞在中に何をしたいかが、予算の大小を決めると思います。
ビザ申請諸費用や海外留学保険なんかは、行き先がどこであっても大体同じぐらいではないかと思います。
これにプラスして、目的が「語学を学びたい」という事だったら語学学校にも行きたいでしょうし、学校の費用と期間なんかも千差万別。
住まいの環境を選ぶにしても、プライベート空間が必要だからオウンルームは絶対欲しいし街中が良い、等という希望があれば、当然家賃の予算も上がります。
英語力に自信がないうちには、もしかしたらすぐに仕事が見つからないなんて事も有り得ます。
それが理由で外に出たくなくなってしまったり、ただただひもじい生活を送る事になる場合もありますし、中にはワーホリの楽しさを見出せず半年程で帰国してしまうパターンもあります。
せっかく色々決めて来ているのなら、余裕を持って楽しめるだけの費用はある程度用意しておいた方が良いでしょう。
私は最初のワーホリの時にエージェントを利用し、そこで紹介して貰った最初一ヶ月のホームステイ先の斡旋と健康保険の加入、そして3ヶ月の語学学校にも行きましたが、エージェントのサポートも含めてそれだけでも既に70万〜80万は支払っています。
それにビザ取得までの色んな事(2年目ワーホリを検討している場合は犯罪証明書、健康診断や諸々交通費)と歯医者通い、勿論航空券代やスーツケースやらなんやらの雑費も含めて、渡航までにかかった費用はほぼ100万円。
これはエージェントを利用した場合の一例に過ぎませんが、渡航前からこれだけかかると思ったら、渡航後の事も考えて予算には余裕があるに越したことはないです。
実際のところ、私もエージェントに言われていた予算の倍の額で用意していたので、お金に関してのストレスはあまりなかったです。
同じ時期に来ていた日本人の中には結構かつかつの人もいて、中には家賃を払うのも大変という人もいました。
8位:アレルギー検査
国が違えば勿論環境はガラリと変わり、衛生観念も色々違います。
たまに日本では現れなかった謎のアレルギー症状を発症したりもします。
花粉もそうですが、ホコリやダニなんかもアレルギーの対象。
不安な人は病院で一度アレルギー検査をして、自分が何に対してアレルギーを持っているのか確認しておくのも良いと思います。
全く違った環境で言葉も通じない中で、知らない症状が出たり病気をしたりすると、新生活の不安を助長する大きな不安要素です。
事前に対策出来る事は出来るだけやっておきましょう。
「ベッドバグ」について
余談ですが、オーストラリアワーホリで、初めて「ベッドバグ」というものに出会いました。
ダニではなく、トコジラミというやつらしいです。
しかも一回現れるとかなり駆除が大変という厄介な虫。
ベッドバグは、初めて噛まれた時は何もなくとも、何度か噛まれる事でアレルギー反応を起こし、痒みを引き起こします。
しかも一箇所だけじゃなくてポツポツと赤い発疹を大量につけていく感じで噛まれるので、痒いは見た目はグロいわで大変です。
症状の大小は人にも寄りますが、同じ家に住んでいたワーホリの女の子は虫に噛まれたとは思えないような広範囲の腫れを引き起こしていました。
住んでいたアパートでバッドバグが確認された時、「持ってる布類は全部熱湯で洗うか捨てるかして、業者に頼んでクリーニングして貰え」と、虫駆除剤を買いに行ったお店で言われた事があります。
バックパッカーをする予定の人は、宿主がベッドバグをそのままにしてバッパーを貸している場合もあります。
ベッドバグは隙間を好むので、滞在先のホテルやアパートについたらベッドの隙間を要チェック。
目視出来るサイズなので、見かけたタイミングが早ければ滞在を取りやめ、別の宿を探す事をおすすめします。
7位:英語学習
語学留学の人も、多少なり日本で勉強をしておくと良いでしょう。
現地の学校はオールイングリッシュになるので、日本語で学べるうちに基本的な事だけでも習得しておくと、語学学校で路頭に迷う事が減ると思います。
ホームステイ先で孤独にならずにすむかもという点でも、多少なり英語を分かっておく必要はあります。
そして結構ありがちな「迷子事案」回避にも役立つはず。
例えばニュージーランドのバス、日本みたいに親切に電光掲示板がバス内にあったり、運転手さんが次の停留所を示してくれる事もありません。
全ては自分の記憶と感覚次第なので、バスの降り損ね、乗り間違えたは結構悲惨。
どこだここレベルで全然知らないところに連れていかれたなんて事もあり得ます。
そんな時全くコミュニケーションがとれないと、その後どうして良いかも分からなくてまあ大変です。
どこに行きたいかぐらいは伝えられるようにしておくと、運転手さんが道筋を教えてくれたり、わざわざ連れて行ってくれたりすることもあります。
学生時代に習った英語を忘れてしまっている人は、中学の基礎英語だけでも思い出しておけばいざって時に助かります。
6位:ガジェット見直し
今やネットなしの生活等あり得ない時代。
携帯は現地で調達する事が多いけど、パソコンに関しては日本から持っていく人が殆ど。
必須とは言いませんが、ノートパソコンを持っていない人は中古でも良いので一台用意しておくと便利です。
現地で職探しをする時も、履歴書を作る、更新する時も、暇つぶしのお供にもあった方が良いと思います。
履歴書に関しては必ず必要になりますし、すぐにぽんぽん出来るものでもない。
いちいち図書館やエージェントのオフィスでパソコンを借りて作成するよりも、自宅で時間をかけて作った方が質にもこだわれるので良いと思います。
個人的にあって良かった理由として、ワーホリ先で入会したNetflixが視聴出来たこと。
Netflixは英語字幕がつけられるし、国を跨ぐと視聴できる内容も全く違って面白いので、ひとり時間の英語学習にも最適でした。
止めたいところで止めて単語を調べたりしながら観られるのも良いところです。
5位:住民税の支払い
ワーホリをされる方の殆どは、日本を発つ前に住民票を抜いてから来られると思います。
ですが、住民票を抜く事は住民税を支払わないという事と必ずしも同義ではありません。
住民税の支払いは、前年の所得に対して1月1日現在の住所地で課税されます。
簡単に言えば、2022年にほぼ一年間日本にいなかったとしても、住民税の支払いだけは日本で発生する訳です。
日本におらんのに日本でお金払うの…この時点でもうなんか怖くないですか?
実はこれ、私自身一度やらかしております。
日本を発つ前に市役所で年金や他税金について確認したところ、住んでいる市では私が使っていたメインの銀行からの引き落とし対応をしていなかった為、一旦コンビニ支払いにしていました。
そうすると支払い時に必要な台紙が後日郵便で届くので、その頃に一時帰国してそれからまた考えよう(何を?)と呑気に思っていた訳です。
しかしコロナショックで一時帰国が難しくなり、その間に日本の実家に台紙が届きました。
ネットで預金残高をチェックをしようにも、海外からのアクセスは拒否されており、果たして自分がいくら日本円を持っているかどうかも分からない。
しかも何故か印鑑や通帳等一式こちらに持ってきており、誰かに頼んで私の預金を確認して支払って貰う事も出来ません。
印鑑通帳なんて海外で全然必要ないのに、何で持ってきたんや!BAKA!と何度思った事か。
どうしようもないので実家に住む母に借金して、代わりに支払って貰う事になりました。
いい大人にもなってこんな…と、その時のストレスと言ったらなかったです。
しかも台紙が実家に届く度に、母から無言で台紙の写真が届くんです…。笑
その上住民税って、総額で10万は普通に超えるんですよね。
帰ってからまあまあな額の返済が待っていると思うと、それもまた恐ろしい。
それはもう、学生の頃のピュアな私が友人から受け取った呪いのチェーンメールのような恐怖と威圧感でした。
私のような悲惨な失敗を起こさないよう、以下のどちらかは必ず意識しておいて下さい。
- ワーホリの出発日を12月辺りに早める、もしくは遅めて、翌年の住民税の支払いを気にしないようにする
- 住民税の銀行引き落としが可能な銀行口座を開設しておく
特に現在給与所得者の皆さん!それまでは会社の給料から天引きされていた為住民税を支払わなければいけない感覚すらなくて「ふぁ?」となっている可能性大です。
見落とし注意ですよー!
4位:サブスク解約
定額で色んなものを安定して楽しめて、実はずっと以前から馴染みのあるサブスクリプション
なんなら新聞の定期購読だって、アイドルのファンクラブだってサブスクと呼べます。
そんなサブスクの中でも、自動更新のものがあったり、初回無料特典でズルズル続けているものもあったりします。
結構身近で忘れているサブスク、ありませんか?
私が以前忘れていたサブスクといえば、スマホの契約時に一緒に契約すると安くなると言われた音楽サービス。
実は当時大急ぎでスマホを契約した為に、同時に契約していたこのサービスに関してはすっかり忘れていて、無料期間後もそのまま数ヶ月間一度も利用していないサービスにお金を払い続けていた過去があります。
ワーホリに行くとしたら日本のスマホを解約して行く人が殆どだと思うので、恐らく解約時点で気づくかと思いますが…。
出来れば早めに気づいて無駄な支払いはなくして少しでも予算に回したいところ。
その他にも忘れていても支払い続けている分割払いの物や、インターネットの解約料金等…。
継続して支払う必要があるもの&解約に寄ってまとまった金額が必要になる物など、早めの清算と資金調達をおすすめします。
せっかくワーホリ用に準備していた予算も、ギリギリになって切り崩す羽目になる可能性があります。
3位:各種保険のチェック
「ワーホリ行くけど、クレジットカードに海外旅行用の保険が付帯されてるからそれでいけるかな」と思っている方、ちょっと待って!
クレジットカードに付帯する海外旅行傷害保険は、全ての非常事態において有効な訳ではありません。
大きく違うと思われるのは、後日申告が必要かどうかというところでしょう。
海外留学保険の大手で契約していたオーストラリアワーホリでは、病院には3度ほどかかりましたが、診療費も薬代も一切かかりませんでした。
事前に支払った金額だけで病院行き放題みたいな感覚です。
しかも日本語通訳の人が無料でつくので、一番最初の海外生活に不安のあるワーホリ一年目にとってはとても心強かったです。
ちなみにベッドバグの薬もこの保険で貰いましたし、この時に処方箋と一緒に2本も貰ったセタフィルのボディローションを初めて使い、絶大なる効果に感動した覚えがあります。
対して私が当時持っていたクレジットカードの保険に関しては、当日は自己負担、保険を適用するには後日自己申告が必要でした。
後日申告…忘れると思います。
というかめんどくさくてやらない気がします。
加入する保険のプランに寄りますが、緊急一時帰国に対応しているオプションもあり、親族の不幸による一時帰国の際も保険が適用される場合もあります。
ちなみに私は2度のワーホリで2回共オプション適用外のプランに加入していましたが 、まさかの2回共緊急一時帰国を経験しました。
直前の航空券の購入、どちらにおいても20万近い予定外の出費をしています。
たったの一年といえど、何が起きるかわかったもんじゃないですね。
ちょっと高くついても、加入した保険にオプションを加えておけば良かったと思いました。
海外の医療費や様々な保険の用途、結構馬鹿にならないので、事前に起こり得る事は洗い出して準備しておくと良いでしょう。
2位:運転免許証更新
もしかして人生の記念の感覚で運転免許証を取得されている方、むしろ所持している事すらお忘れではないですか!?
運転免許証は更新日より以前にも更新が可能なので、渡航前に更新をしておいておくのが安心です。
たまに「更新日よりまだ日数があって勿体無い」という方がいらっしゃいますが、私はもしかして失効してしまう可能性があるよりも、先に更新しておいた方がずっと良いと思います。
勿論、まだ期限まであと数年あるという場合はそのままで問題ないと思います。
ですがあと数ヶ月の差でしたら、さっさと更新して心配事を一つなくしておいた方が無難です。
たった数ヶ月の運転免許証の期限の差はなら大した損はないですが、失効してしまって後々とり直す方が面倒臭い!
それに期日に余裕があれば、ニュージーランドでは日本の免許証を現地用に変換する事も可能です。
私は日本の免許証をニュージーランド用に変換してから、ID証明にパスポートを持ち歩く必要がなくなり、貴重品を常時持ち歩く負担と、単純に荷物が減って助かりました。
変換の手続きも簡単なので、有効な日本の運転免許証は海外でも持っておくと結構便利です。
1位:歯医者
海外の歯医者は高いと言われますが、これは本当です。
ちょっと見せただけ、ちょっと埋めただけでも、普通の調子で数百ドルかかります。
日本で治せるものは日本で治して、海外滞在中に歯に問題が起きないよう準備しておきましょう。
親知らずに関しても「いつか痛むかもしれないけど、今は大丈夫」と日本で診断された方は、一度歯医者さんに相談してみて下さい。
もし抜いても良いと言われたら、日本で抜いておくのが得策だと思います。
万が一海外で親知らずが虫歯になって抜かなければいけなくなった時、いくらかかったもんだか分かりませんからね。
ちなみに、クレジットカードの海外保険では緊急歯科医療はカバーされない事が多いようなので要注意です。
私はニュージーランドに来る前にマウスピースを作り、こちらに来てから顎関節症を患った為、作っておいたマウスピースが治療の手助けになりとても良かったです。
歯医者もですが、持病や皮膚疾患のある方は、渡航の前に必ず担当の医師に相談して、お薬を常用されている方は事前に多めに処方して貰えるようにしておきましょう。
まとめ
ワーホリで1〜2年の海外滞在を予定している方にとっては、どれも起こり得る&見落としがちな事。
中でも個人的にやられた〜と思ったのが、会社員時代には個別で請求される事のなかった住民税の請求。
そして治したつもりでも油断する歯の健康です。
歯については2年で1500ドル近い出費をしています。
現実的にお金のかかる問題は、せっかくのエスケープ期間も台無しになってしまいます。
これから長期海外滞在をご検討の皆さん、くれぐれも私のような失敗の無いように事前準備をしっかりと行って、人生のうちにそう何度とはない特別な期間を思いっきり楽しんできて下さいね!
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